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過払い金・借金問題コラム

2016年07月08日(金曜日)

夫に借金が発覚・・・。信じていたのに裏切られたような気分になってしまいますよね。

とはいえ、身内の借金はあなた自身の生活にも影響を及ぼす必要があります。
返済が滞ってしまうと自宅に借金の督促が来るのが普通ですし、最悪の場合はあなたが一緒に住んでいるマイホームなども処分しなくてはならない事態に発展することもあるのです。

借金の問題はそれぐらい大きな問題です。夫と協力して生活を立て直していくとともに、あなた自身の身を守ることも考えなくてはなりません。

ここでは夫に借金があったときの9つの対処法をお教えします。

 

・夫の借金の原因を聞く
どのような問題でも、まずは原因を把握しないことには解決につながりません。

たとえば、借金の原因が夫の浪費グセにあるというならばそこを改善しない限りどれだけ節約をがんばってみてもすべて無駄になってしまう可能性があります。
借金の原因は大きく2つに分けられます。

1つめは毎月の支出が収入を上回ってしまっている場合です。
転職や失業などにより収入の金額が減少してしまったというような場合にはこうした状態になってしまうことがありえます。
この場合の対処法としては毎月の生活費を見直すことが基本になります。
サラリーマンの方の場合、収入をコントロールすることは基本的にできないためです。
生活費を見直すというと「安いスーパーにサランラップを買いにいく」といったような節約術をイメージしがちですが、意味がないとは言えないもののあまり効果的ではありません。
生活費を見直すなら「金額の大きい固定費」を改善しましょう。
固定費というのは携帯電話代や保険料、家賃のように「毎月必ず出て行く出費」のことです。
携帯電話代や生命保険料などは自分に最低限必要なサービス(保障内容)に切り替えるだけで数千円〜1万円以上の節約になります。
固定費の節約は「なにかを我慢しなくてはならない」という性質の節約ではないため、ストレスを感じることなく節約できるのも嬉しいところです。
しかも毎月の出費なので毎月節約効果を得ることができるため、年間でかなり大きな金額を節約することができますよ。
削減できる固定費としては携帯電話代、生命保険料、自動車保険料(任意保険)などがあります。

借金のもう1つの原因は「急な出費が出たこと」です。家族の病気入院などがこれにあたります。
入院などの出費に関しては国や地方自治体の公的サービスでなにか助けになるものがないかを探してみるのが有効です。
高額療養費に該当する出費であれば大部分が返ってきます。親の介護費用などに関しても同様です。
急な出費による借金については、夫自身の生活態度や収入には問題がないことが多いでしょう。
そうであれば借入先に関しても考えてみるのも有効です。
消費者金融などからの借金は利息負担が大きいため、銀行や日本政策金融公庫が行っている利息の安い借り入れに切り替えてみることも有効です。

 

・債務を肩代わりしてもらった経験の有無を確認する
借金には保証人をつけることを求められることがあります。保証人というのは「もしお金を返せないときには肩代わりしてもらう人」のことです。
保証人は「保証協会」などの組織である場合もあります。
過去に、保証人に借金の肩代わりをしてもらったことがあるという場合、金融機関の情報では「ブラックリスト」として扱われている可能性が高くなります。
ブラックリストとして扱われるとより有利な融資に借り換えるなどの方法がとれなくなるため、こうした情報も知っておく必要があります。

また、債務を肩代わりしてもらうと、その肩代わりをしてもらった人(保証人や保証協会)からは一括返済を求められるのが普通です。
分割でも返済できない人が一括返済をできるわけがありませんから、多くの場合は一括返済を求められた時点から遅延損害金が発生してしまっています。
保証協会などの遅延損害金などは非常に高利率になっているため、借金の完済を目指すなら優先的に解決を図っていく必要があります。
具体的には弁護士などの法律家に相談して任意整理(後で解説する債務整理の一種です)を行うなどの方法があります。
任意整理を行うと過去に発生した利息や遅延損害金だけではなく、将来的に発生する見込みの利息も免除してもらえる可能性があります。

 

・夫の借入先、金額、金利を全て把握する
借金に関する問題の解決は、「どこからいくらお金を借りているのか?」をしっかりと把握することから始まります。

まずは借り入れ先をすべて聞き出すことから始めましょう。
より正確を期すのであれば「信用情報機関」という組織に照会をかけるのが一番です。
信用情報機関というのは銀行などの金融機関が共同で運営している情報ネットワークのことで、その人の借金の状況をことこまかに記録しています。
本人が申請を行えばこの情報を閲覧することが可能です。
借入先がどこかわかったら、それぞれの借入先に利用履歴の明細を送ってもらいましょう。
これで「いつ、いくら、どれぐらいの利率で借りて、どのように返済してきたか?」などの情報をすべて知ることができます。
これらの手続きは家族が本人に代わって行うことはできないため、夫本人を説得して行う必要があります。
説得をする際には、本人と一緒に解決していきたい。必要であれば援助も惜しまないという態度で臨むことが大切です。
特に男性の場合、お金の問題を抱えているのがとても恥ずかしいことと考えている人が多いのも念頭に置いておきましょう。

 

・担保貸付の有無を確認する
借金には「担保」が設定されていることがあります。担保の設定というのは「もし借金の返済が遅れた場合には、この物の所有権を引き渡します」という約束をすることです。

わかりやすいのはマイホームと住宅ローンですね。
もし住宅ローンの返済が遅れた場合にはマイホームを借入先である銀行に取られてしまいます。
同じように、担保として差し出す物はマイホームに限りません。自動車や年金受給権(年配の方の場合)なども担保として差し出している可能性があります。

また、次に解説する生命保険などの契約者貸付も一種の担保貸付といえます。

 

・生命保険などの契約者貸付の有無を確認する
あまり知られていませんが、生命保険会社からはお金を借りることができます。

これは積立型の生命保険に加入している時などに使える方法です。
積立型の生命保険は銀行の定期預金と同じように、一定期間積み立てると満期には解約返戻金(かいやくへんれいきん)としてお金を引き出すことができるようになります。
生命保険会社の契約者貸付はこの数年後に受け取る予定の解約返戻金を担保としてお金を借りる方法です。
解約返戻金の満期時(受け取り時)に契約者貸付残高がある場合には、残高を相殺してお金が振り込まれることになります。

たとえば、解約返戻金が1000万円、契約者貸付が400万円あるという場合には、満期時には600万円(1000万円ー400万円)が振り込まれるということですね。

もし、「数年後には生命保険の満期が来るからお金が入ってくる」という予定にしていたにもかかわらず、実は契約者貸付があって少ない金額しか戻ってこないということになると生活の予定が狂ってしまいます。
そのような事態にならないよう、生命保険会社に契約者貸付の有無を確認しておく必要があります。
まずはどこの生命保険会社と契約しているのか?を確認しましょう。
その上で、その生命保険会社に電話をして契約内容確認したい旨伝えるだけでOKです。自宅宛に契約内容や契約者貸付の金額を明記した書類が送られてきます。
ただし、これも本人以外の人が手続きをすることができませんので注意しましょう。

 

・自分の両親や義両親に借金について報告をする
金銭的に頼ることができる両親や義両親がいるのであれば、早めに相談をするべきです。
親族にお金を貸す時に「利息をとる」というケースはまれですよね(あえてルーズにならないように利息をとるということもあるかもしれませんが)
返済についても「余裕がある時に返す」という話も聞いてもらえることが多いでしょう。
無利息で、しかも返済期限も融通してもらいやすい親族からの援助は普通では考えられないほどの好条件の貸付となり得ます。
他人の場合、無条件でお金の援助をしてくれることはまずあり得ません。
どれだけ仲の良い友人であっても大きな金額のお金を貸してくれることは期待しないほうが良いですし、どんなに良心的であることをアピールしている銀行や消費者金融であっても借金には利息が必ずついてきます。

また、別の効果もあります。有効なのは夫のお金の使い方に問題がある場合です。
お金の援助を受けられる可能性があるだけではなく、親族の目が入ることによって夫の行動に制約をかけることができます。

 

・お金や法律に関わる専門家に相談する
現在の収入から考えてどうしても返せる見込みのない借金については、「借金そのものを減額してもらう」ということも考えてみる必要があります。

これは「債務整理」と呼ばれる方法で、弁護士や司法書士などの専門家に依頼することで手続きを行うことができます。
債務整理を行うと、数年間は「ブラックリスト」に登録されてしまい新しくローンが組めなくなるなどのデメリットもあります。
しかし、債務整理は基本的には財政状態を劇的に改善できる方法です。なぜかというと借金そのものを減らすことができる可能性があるためです。
債務整理については弁護士や司法書士などの事務所に相談を受け付けているので、一度相談してみることも選択肢に入れてみると良いでしょう(相談は無料でできます)

 

・今後の人生計画も含め、返済シミュレーション(計算)を立てる
「お金があるときに支払う」といったような形では返済生活はうまくいかないものです。
借金の正確な金額を把握したら、返済シミュレーションを立てましょう。
まずは毎月の収入から生活費を差し引きして余裕資金を計算します。その余裕資金の一部を借金返済にあてるようにしましょう。

ポイントは、余裕資金のすべてを返済に回さないことです。
「余裕があるならすべて返済に回したほうが良いんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、毎月の収入がすべて生活費と借金返済に消えていってしまうのは相当なストレスになるものです。
数ヶ月であればこうしたストレスにも耐えられるかもしれませんが、普通の人は数年間に渡ってこうした生活に耐えられるほど強くはありません。
ストレスがたまると「たまにはパッと行こう」と発散したくなるのが人間です。そうするとせっかく生活費を節約しても水の泡・・・ということになってしまいかねません。
毎月、まったく自分の手元に貯まっていくお金がないというのは仕事のモチベーションにも大きな影響を与えかねません。
余裕資金の一部は必ず貯金に回すようにして、無理のない生活スタイルをキープすることが大切です。

 

・過払い金がないか、計算してみる
夫が、長期間にわたって借金を返済し続けているという場合には「過払い金」の存在も疑ってみる必要があります。
過払い金というのは消費者金融などの貸金業者が違法に高い金利をとっていたことで発生するものです。
違法に高すぎる金利を支払った場合、その金利については返還してもらうことができるのです。
アコムやプロミスなどの有名消費者金融だけではなく、オリコなどの大手クレジットカード会社のキャッシングでも一時期違法に高い金利が設定されていた時期があります。
その時期にこうした会社からお金を借りていた履歴があるのであれば、過払い金が発生している可能性が高いです。
過払い金の返還手続きも弁護士や司法書士などの法律の専門家に依頼することで行うことができますよ。

過払い金シミュレーター

西田司法書士事務所 Nishida Law Office
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