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ギャンブルをしない私がなぜ借金にはまってしまったのか?
(債務者:本人 51才 男性 会社員)

私は福井県の高校卒業後、大阪の印刷会社に就職しました。
田舎から出て来た私は、仕事をしている時以外は、ギターを弾いたり読書をしたりする日々を送っていました。
飲みに行ったりすることはありましたが、パチンコや競馬などのギャンブルはまったくやらない、あまりお金がかからない生活をしていました。

人助けのつもりが

そんな日々を送っていた私ですが、入社2年目の頃、職場の先輩が所属している草野球チームに誘われました。会社以外の人たちとの交流も出来るかなと思い、即そのチームに合流しました。
野球の経験が少しありましたのですぐになじむことが出来て、休日の楽しみが増え、公私ともに順風満帆の日々が続いていました。

しかしこのチームに入ったことがきっかけで、借金地獄に陥ることとなったのです。

それはある時、チームの先輩から「お金が足りなくて困っている、助けてくれないか」という相談を受け、元々お金を使うことがあまりなかった私は、わかりましたと、18万円を貸してしまいました。
まあ、先輩が助かるからいいか、という軽い感じでいたのですが、それから1カ月後にまたその先輩から「また助けてくれないか」と電話がありました。


消費者金融との出会い

またか、と思いながら先輩の話を聞くと、今度は消費者金融でお金を借りてくれないか? ということでした。
流石に私も躊躇しましたが、返すのは俺がやるから、という言葉を信じて、アコムという消費者金融で50万円を借りることにしました。アコムの前ではその先輩の母親が待っていて、先輩からは母親に渡してくれと頼まれていました。

今思えば、とんでもない話しですが、田舎から出て来た当時の私には、消費者金融の仕組みがよく理解出来ていなかったのです。そしてここから借金地獄が始まりました。


支払いが続く日々

それから先は本当に大変でした。もちろんその先輩が払ってくれる訳はなく、何処かへ消えてしまいました。私はその50万円を完済し、ようやく元の生活に戻ることが出来ると思っていましたが、実際はまったく逆の方向に進み出したのです。

私は、消費者金融の味を覚えてしまったのです。毎月返せばなんとかなる、という気持ちで、またそこから借りてしまったのです。次第にアコムだけではものたりず、武富士やアイフル、富士クレジット、また銀行口座のキャッシングまで手を出してしまい、それぞれから50万円ずつ、計250万円もの借金を抱えてしまいました。しかもそこから、限度額を引き上げ、個々で80万円、合計で400万円を超えてしまいました。

この時点で、私は27歳になっていましたが、そこから15年間、毎月15万円くらいの支払いを続いていました。頭がどうかしていたのでしょうね。真面目に支払いを続ければ続けるほど、感覚が麻痺してきました。「俺は借金の支払いをするために生まれて来たのか?」正直そんな感覚でした。

好きなものも買えず、いつも同じ服。周りの人たちはどんな印象を持っていたのでしょうか?おそらく「触らぬ神に祟りなし」といった感じだったと思います。
そんな私でしたが、あることがきっかけでそこから抜け出すことが出来たのです。


結婚を機に

借金生活の日々を送っていた私ですが、41歳の時に結婚をすることが出来ました。相手はもちろん私に借金があることは承知の上でした。
流石に、借金生活で流されていた私も、ここでなんとかしないと、と決意して、借金を整理することにしました。

今思えば、もっと早くやっていればと後悔しています。事実、その時に相談した司法書士さんからは、「去年やったら武富士の過払いで全額返済出来ていたのに」と、司法書士さんも残念がっていました。


債務整理から自己破産へ

しかし悔やんでいても仕方ありません。その司法書士さんのおかげで、過払いの返金を次々と行っていきました。その過払い金は債務整理のお金として使われましたので、自分の手元には帰って来ませんでした。

それでも、少しずつ債務整理が進むに連れ、気持ちに少しずつではありますが、ゆとりを取り戻すことが出来ました。債務整理の間は返済しなくていい訳ですから。

しかしその債務整理も、全額を帳消しにすることは出来ず、司法書士さんと相談の上、その後自己破産を選ぶことにしました。


1人で悩まない、人に相談する

そうして、なんとか借金地獄から抜け出せた私ですが、不思議と、最初の借金のきっかけを作った、あの野球チームの先輩には恨みの気持ちはありません。
それよりも、借金を雪だるま式に増やしてしまった自分自身を情けなく思っています。
結婚して1年目に産まれた娘も、今では小学2年生。これからますますお金がかかる年頃です。
20年以上、借金生活をしていた私ですが、これからは家族と自分自身のために、少しずつではありますが、貯蓄をしていく生活に切り替えています。

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